『遅読家のための読書術』著者の印南敦史さんは、書評家として月60本近くのブックレビュー記事をさまざまな情報サイトに寄稿している方だ。 ということは、1ヶ月に60冊以上の本を読んでいる計算になる。これまで読んだ本の蓄積も相当あるだろうから、60冊分の書評を書いているからといって1ヶ月に60冊も読んでいるということはまずないのだが。 ともかく今でこそ読書数が半端ではない印南さんなのだが、以前はけっこうな遅読家だったそうだ。で、自分が遅読家から脱却したコツを、この本で書いているというわけ。 このような「速読」をテーマにした本を読むとき、僕は「速読術の本を速読しなくてどうする!」という、あまのじゃく的なポリシーであたることにしている。本著も15分で読み終えた。いやいや、速く読むコツを書いた本なんだから、じっくり読んで、次の本から速読すればいいじゃないかと思っちゃう人、それは甘い! 本著にも書かれて