「DAWにソフトウェア音源を組み込んで使っているけど、結局プリセットを選んでいるだけ」……という人って多いですよね。「ゼロから音作りができたらいいけれど、思ったような音が作れない」とか、パラメータの意味がさっぱり分からない、という理由で、最初から諦めている人も少なくないはず。でも、「この音作りが自由自在にできるようになったら、曲作りの幅も大きく広がる」のは間違いありません。 そこで、シンセサイザのプロであり、作曲家であり、数々のDTM関連書籍や雑誌で記事を書いている高山博さんに、どうすればシンセを自在に操れるようになるのか、その勘所はどこにあるのかなどを伺ってみました。 高山博さんに、シンセサイザの音作りの秘訣について伺ってみた キーボードマガジンやサウンド&レコーディングマガジンの記事でよく見かける高山博さん。リットーミュージックの書籍としては、私が書いているCubaseの解説書と同じ徹
自作ゲームを作る上で欠かせないものの一つが音楽です。 最近はフリー音楽というものもネット上で入手することができますが、自分だけのゲームを作るなら音楽だって自分で作りたいものです。 しかし音楽作りというものは、知識よりも音感やセンスが問われるものであり、自分の用に音感が乏しい人には難しいです。 ですが、この方法を使えば音感や音楽の知識がそれほどなくても一応ゲーム音楽はできます。 音楽を作るには楽譜を作る必要があります。 別に五線紙と鉛筆を用意する必要はありません。音楽のメモ程度なら「バンブラP」が最適かなと個人的に思っています。 3DSなので手軽に買えて、いつでもどこでも5線譜による音楽の打ち込みができます。 一度、五線譜にしてしまえば、プチコンでMMLを作るのも、パソコンでMIDIを作るのも、それほど手間はないでしょう(たぶん)。 自分がよくプチコン用のゲーム音楽を作る場合は、バンブラで作
【Web Audio API + Web MIDI API】ブラウザで電子楽器を作ってみよう! 河合良哉 ブラウザ上で音を扱うというと、直接音を加工できるWeb Audio API、ブラウザから直接MIDIデバイスと接続できるWeb MIDI APIの2つがここ数年の間に利用可能になり、実際のWebサイトでも使われるようになりました。 今回は「ハンズオンだともっとよかった」というお声をいただきましたHTML5 Conference 2015での講演内容を元に、2つのAPIの説明と、実際にブラウザ上に電子楽器の1つであるシンセサイザーを作ってしまうという記事です。 記事中のサンプルはGitHubに公開していますので、そちらも合わせてご参照ください。 利用するAPIの説明
すでに完全にバレバレなティーザー広告が出ていたので、周知の事実のようになっていたヤマハとクリプトン・フューチャー・メディアの初のコラボ製品、AG03-MIKUが本日3月9日の「ミクの日」に正式にアナウンスされました。これはすでに1月末にヤマハから発表されていたミキシングコンソール、AG03の初音ミクモデルであり、Cubase AIのほか、VOCALOID Editor for Cubaseの39日間の体験版や初音ミクのOriginalとDarkの39日間体験版、さらにSonicWireのサンプル素材を100個程度バンドルしたという特別版なのです。 当然、標準版のAG03より高いんだろうな…と思っていたら、価格はまったく同じで、実売価格が15,000円程度(税抜)とのこと。しかもよく調べてみると、この価格からは信じられないほどの高機能、高性能のミキサーなんです。「初音ミクのモデルだから欲しい
それでは今回は「3.ミックス方法」を解説致します。 ①ミックスに必要な機材 パソコン、DAWソフトオーディオインターフェイス ヘッドホン or スピーカー 機材については録音方法編で解説しているので、割愛します。 ↓詳しくはこちら ②弾いてみたのミックスの流れ楽器の音作りのためのミックス(イコライザー処理) ギター、ベースに求められる帯域を強調し、不要な帯域をカットします。 ギター(EQ処理後) 強調する帯域 150-400Hz辺り→低音域・ロー。ブリッジミュートのズンズンくる帯域。 400-600Hz辺り→中音域・ミドル。意外と音抜けを良くするために重要な帯域。 3000-5000Hz辺り→高音域・ハイ。高域の音抜け。コード弾きのキラキラした感じが出る。 不要な帯域 60-80Hz以下→ベース、バスドラ等に任せる帯域。ハイパスフィルターでバッサリカット。 8000-12000Hz以上→耳
先日、東京大学のキャンパス内のホールで自作の電子楽器を持ち寄って発表するという、ちょっと変わったイベントが行われました。どれも完全オリジナルの楽器を個人(またはグループ)で開発し、ここでお披露目したり、それを使った演奏を行ったり……というユニークなイベントだったのです。 ソフトウェアならまだしも、ハードウェアとなれば、大手楽器メーカーが作るものと思っていたら大間違い!「量産すれば、そのまま世界中でヒット製品になるかも?」、「ちょっと高めな値段だって、買う人は多いはず!」というような機材も数多くあり、誰もがみんな驚くと思います。個人だからこそできる、逆にいえば大手楽器メーカーにはなかなか作れない電子楽器とはどんなものなのか、実演ビデオなども交えながら、その一部を紹介してみたいと思います。 会社の同僚4人が趣味で開発したという、トンでもない、MIDIコントローラー、CC-1 2月11日に「オト
2013年9月に発売された歌声合成&音声合成ソフトのCeVIO(チェビオ)、以前にも「ボカロに有力対抗馬登場!? 新歌声合成ソフトCeVIOの衝撃!」、「ボカロとまったく作法が異なるCeVIO Creative Studioを使いこなせ」といった記事で紹介したことがありましたが、その後、私も、しっかりと状況を追うことができていませんでした。 しかし改めてチェックしてみたら、昨年11月にCeVIO Creative StudioからCeVIO Creative Studio Sへと進化して、音質も向上するとともに、ライブラリ単独での発売もされていたんですね。先週にはVOCALOIDのIAの発売元である1st PLACEからもトークボイス「ONE -ARIA ON THE PLANETES-」が発売になるなど、結構動きがあるようでした。そこで、改めて最新版をインストールして少し試してみました。
例えば、ドミナントGの所を、Bで置き換えたり サブドミナントFの所をDで置き換えたりできます。 ツーファイブ Ⅱ(D)→Ⅴ(G)への流れ。 ルートの4度上進行(強進行)になるため音程が安定する流れになります。 セカンダリー・ドミナント 元のコードの4度下のセブンスコードを利用すること。 借用和音とも呼ばれます。 例えば、Cのセカンダリー・ドミナントはG7です。Dm7のセカンダリー・ドミナントはA7です。 G7→C、A7→Dm7の流れでコードを進行します。 これを使えば色々なコードを使えるので曲にメリハリがつきます。 転調 同じ長調・短調だれでは曲がマンネリ化するので、途中で調を変えることができます。 これを「転調」といいます。 何の調に展開したいか決まれば、その前に「ドミナント・モーション」を使えば「転調」できます。 例、E♭に転調したい場合 E♭をトニックと考えると、ドミナントは「B♭7
これらのDAWがあれば、自宅で一人で音楽制作ができてしまうわけですが、もちろん、これをスタジオでのレコーディングに使ってもOK。実際、プロミュージシャンのステレオのレコーディングでも、コンサートホールにおけるオーケストラのレコーディングにおいてもDAWが用いられいるので、DAWは机上での音楽制作というよりも、コンピューターを使った音楽制作ツールという意味でのDTMソフトと理解したほうがいいと思います。 国内外のDAWのシェアはどうなってる? もちろん、各製品によって機能や性能に違いがありますし、初めて使うならみんなが使っているもの、情報が多いものが安心という面もあると思います。2023年12月に行ったDTMステーションで行ったアンケート調査「普段使ってるDAWは何?」では以下のような結果になっていました。 2024年12月のアンケート調査「普段使っているDAWは何?」の結果(有効回答数3,
「自分には作曲のセンスなんてないし、専門知識もないから無理だよなぁ…」、「オリジナルを作ってみたいけど、自分には絶対無理」と最初から諦めている人も多いのではないでしょうか?でも、鼻歌だったら、なんとなくそれっぽいものをちょっとだけ作ることってできますよね。その鼻歌を元にして、自分のオリジナル曲を簡単に作ってしまうという画期的なツールが誕生しました。 カシオがiPhoneアプリとして開発したChordana Composer(コーダナコンポーザー)というのがそれ。昨年末の楽器フェアにおいてCZ App for iPadとともに参考出品されて、新聞などでも取り上げられていましたが、それがいよいよ完成し、500円という価格で発売されました。2月5日までは300円という発売記念の特別価格になっていますが、実際にちょっと使ってみたところ、5,000円だって安いと思う、かなりすごい威力を持ったアプリに
みなさんお待ちかね、RolandのSound Canvas for iOSが本日1月29日、ついにリリースとなりました。価格は2,000円ですが、2月10日までのオープニングキャンペーンということで、現在1,500円となってますよ。以前の記事「楽器フェアで参考出品!RolandがSound Canvasを復刻だ!」でもお伝えした通り、これは90年代に大ヒットとなったRolandのMIDI音源モジュール、SC-88ProやSC-55mkIIなどSound Canvasシリーズを、現在に蘇らせたというもの。 従来PC上のソフトとしてあったVSC(Virtual Sound Canvas)とは一線を画すものであり、まさにあの当時のサウンドを再現できるiPad/iPhone用のユニバーサルアプリなのです。とっても楽しく、使い甲斐のあるアプリなので、具体的な活用法を紹介していきたいと思います。ただ、
フランス・グルノーブルにあるシンセサイザメーカーのArturia(アートリア)。同社は今年で設立15年になるということで、世界中の代理店やプレスを呼んで15周年記念イベントを現在開いています。私も、そのイベントにお呼ばれされたので、一昨日、約20時間以上かけてグルノーブルに到着したところです(といっても渡航費は自腹ですが……)。 このイベントにおいて、ソフトウェア音源など、いくつかの新製品がお披露目されるようですが、それに先駆けて発表されたのがiPadアプリの新音源、iProphetです。国内でもすでに9月30日よりApp Storeに並んでおり、現在音楽カテゴリにおいて1位にランキングされているのです。私もさっそく1,000円のこのアプリを購入してみたので、どんな音源なのか、簡単に紹介してみたいと思います。 フランスArturiaからPropeht VSを再現する強力シンセアプリ、iPr
今月からの新たな試みとして、DTMステーションとSteinbergとのコラボレーションによるアーティストインタビューを連載していきます。その第一回目は、先日、TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード レギオンメイト編」の新エンディングテーマ曲「Get back yourself」でデビューしたシンガーソングライターのYUMIKOさん。 デビューといっても、アニソンの世界においては、長い実績を持っているYUMIKOさん。「ひぐらしのなく頃に解」「ヘタリア」「うみねこのなく頃に」「神のみぞ知るセカイ 」「GON -ゴン- 」「ちゅーぶら!! 」……といった数多くのアニソンの作詞・作曲をしてきた方なので、ご存じの人も少なくないと思います。そんなYUMIKOさんは、Cubase VST5時代からのCubaseユーザーとのことなので、どんな使い方をしているのかなど伺ってみました。 作詞・作曲家で
左が筆者自慢のメインギター「RG7」。右がFENDER STRATOCASTER DELUXE HSS PLUS TOP WITH IOS CONNECTIVITYです 私、フジムラが普段愛用している日本のギターメーカー・アイバニーズの7弦ギター。国内外でのライブや、スタジオでのレコーディングセッションといったいろいろな音楽の現場に持っていきます。もちろん「音楽アプリ部」の連載でも「iRig PRO」や「JamUp Plug」などのインターフェースを介して、iOS向けアプリを試す際には必ず使っているメインギターです。 「いかなるジャンルにも対応可能な、どんなサウンドでも作り出せるギター」であることをコンセプトにさまざまな改造を施し、オリジナルパーツはボディーとネックしか残っていないというところまでいじってある自慢の一本です。 ですが、つい先日、エレキギターの元祖・フェンダーから「FENDE
6月25日に発売されて、大きな話題になっているRolandのシンセサイザ、AIRA SYSTEM-1。DTMステーションでも即日、レポートしたわけですが、その時点では、まだSYSTEM-1が持つ機能の半分しか発揮することができませんでした。しかし7月25日に解禁になるPLUG-OUTなるソフトの登場によって、SYSTEM-1は大きく変身します。とくにDTMユーザーにっては、ある意味、革命といえるような強力な機能を持つシンセサイザへと進化するのです。 そのPLUG-OUTを一足早く入手し、SYSTEM-1と連携させて試すことができましたので、これがどんなものなのか、何ができるのか、どう革命なのかを紹介していこうと思います。 AIRA SYSTEM-1をSH-101 PLUG-OUTと連携させて使ってみた PLUG-INではなくてPLUG-OUT。聞きなれない言葉だし、どういう意味なのか、ピン
これまでニンテンドーDS用のKORG M01D、iPhone/iPad用アプリ&AndroidアプリののI am SynthやI am Sampler、FM音源をiPadで実現させるiYM2151やKORGのMS-20をiPadで実現するiMS-20など、数々のシンセソフトを生み出してきた佐野電磁さん率いる会社、DETUNE。そのDETUNEが、またすごいソフトを開発してくれました。今回登場したのはニンテンドー3DS用のソフト、KORG DSN-12というものです。 M01DやiMS-20同様にKORGとの共同開発とのことで、シンセサイザエンジン部分にはKORGの技術が採用されている一方、オシロスコープ機能を組み込んでしまうという斬新なアイディアは佐野さんによるもの。パッケージ販売ではなく、ダウンロード専用のソフトウェアになっているとのことですが(ダウンロード価格は税込3,800円)、実物
DAWとか難しいことはまったくわからないけど、とりあえずカラオケを歌って録音したい、アコースティックギターでの弾き語りを録音してみたい……、そんな人のためにWindowsでもMacでも使える小型のUSBオーディオインターフェイス、Sound Blaster R3が登場しました。この製品、発売元のクリエイティブメディアの直販限定販売で約1万円と安価ながらボーカル用のダイナミックマイク、アコースティックギターに取り付け可能なエレクトレット・コンデンサマイクも付属しているお手軽セット。 しかも、このSound Blaster R3内にリバーブやEQが搭載されているほか、声をロボットボイスにしたり、エイリアンボイス、さらには男性の声を女性の声にしたり、女性の声を男性の声に変換するようなエフェクト機能も備えたユニークな機材。CDやMP3で再生するカラオケに合わせて、最適化した歌声を乗せて録音したり、
ゲームプログラマが DTM で曲を作るときの 基礎知識を教わったときのメモ Created: 2014-05-31 Modified: 2014-05-31 Written by Tatsuya Koyama 0. これは何 この記事では、趣味程度で DTM をやっているゲームプログラマの僕が、 ちゃんとした音の仕事をしている友人に基礎的なことを教わったメモを示す。 DTM 初心者の方の参考になれば幸いだ。 1. ゲームプログラミングと DTM 僕は概ね、ゲームのプログラムの設計と実装を行う仕事をしている。 そのため、日々のリソースの多くはゲーム開発、とりわけエンジニアリングの勉強と実践に費やしている。 最近だと、 ゲームのフレームワーク を書いたりとかね。この分野はいくらでも勉強することがあるし、 時代とともに新しいおもちゃが提供されるし、創造的なものを作る余地もふんだんにある。 恐らく
規格登場から30年以上が経過したMIDIは、今もって電子楽器の世界、DTMの世界で健在です。ただ、先日の記事「DTM初心者のためのMIDIキーボード選び 2014」でも書いた通り、必ずしもMIDIケーブルを使っての接続ではなくなってきています。キーボードや音源など多くの機材はUSB接続になっているし、MacではLANを使ってMIDIを送ったり、iPadやiPhoneではWiFiで飛ばしたりもします。 ただ、そうなるとうまく接続できる機器と、簡単には接続できない機器が出てきて、なかなか分かりにくいのが実情です。でも、そんな混乱をすべて解決してしまう超強力なアイテムが誕生しました。それがカナダのiConnectivityという会社が開発したiConnectMIDI4+です。プロミュージシャンからアマチュアDTMerまで、一家に一台あって絶対に損がないこのスゴイ機器について紹介してみましょう。
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