スマートフォンやタブレット端末、モバイルルータを使って場所を選ばずに仕事ができるワークスタイルを誰もが実践できる時代になった。だが、これが当たり前になるまでには何十年もの長い歳月がかかった。そんな歴史を振り返っていこう。 今やオフィスの外でPCやスマートフォン、タブレット端末、モバイルルータを駆使し、場所を選ばずにビジネスを推進するワークスタイルが珍しくない時代になった。しかし、このような環境が当たり前になるまでには何十年もの長い歳月がかかった。本連載ではそんな歴史をひもといていく。今回はモバイルそのものが「夢」だった携帯電話やPHSが登場した時代にフォーカスし、モバイルワークスタイルの出発点を振り返ってみることにしよう。 すべては携帯電話から始まった 携帯電話の3Gデータ通信やWiMAXの普及、そして、iPhoneの上陸とその後の爆発的なスマホブーム――現代は、オフィスに縛られずにどこで
2010年11月30日昼。秋葉原のPCパーツショップ密集エリアは普段のように賑わっていたが、T・ZONE.PC DIY SHOPのシャッターは閉じたままだった。入り口にはトラックが横付けされ、周囲には指示を待つ運送スタッフや、口を押さえてどこかに電話をかけるスーツ姿の男性、シャッターに2枚並んだ張り紙を眺める歩行者、そして私服のまま店舗を眺める同店のスタッフ数名がいた。その中にいたある店員は「なにしろ突然でした。いちおう“上”からは11月25日の時点で『30日の朝に全員集まれ』と指示があったので予感はありましたけど……」と語る。 アキバの代表的なPCパーツショップの1つとして注目され続けたT・ZONE.PC DIY SHOPの歴史は、こうして幕を閉じた。 事実が公になったのは11月29日だ。MAGねっとホールディングスが、プレスリリースで子会社であるT・ZONEストラテジィの事業すべてを廃
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