クラスで二人だけ、進路希望を出せない竜児と大河。 それぞれの理由、竜児は、「母親のため、これ以上苦労を掛けたくないから」進学を断念しようとし、大河は「お金持ちで働く必要がなく やりたい事もないから」。 ゆり先生による、「これから先の人生、自分は自分が決めたように生きていく他はないの。誰のせいにも出来ないし、誰も責任を取れない。だからもっとちゃんと考えて欲しいの」といった お説教が、染みる。 これが後半、二人を追い詰める回りの行動動機に繋がっていく構成。 竜児に向けた ゆりの言葉「お母さんに反抗したこと無いでしょ?」には、ハッとさせられてしまう。 母親の細腕一つで養われている負い目と、母親の世話をしなければならないという義務感(自分こそ保護者だとする錯覚?)が、彼の自由を奪ってしまっているのか。 …それは、一般的には「良い子だ」といった言葉で表現される心の有り様だと思うけれど。 内心を押し隠
大河と亜美による聖夜のデュエットが心地良く、あとは実乃梨の来場を待つだけ、という仲直りエピソードになるのかと思えば、話は思わぬ…伏線は引いてあり心の動きも積み重ねてあったので「思わぬ」では決してないけれど、「今、大きく動かすのか!」ではあった…方向へと転がり出す。 大河、実乃梨らは、自身の心を定かに把握できていない状態だと思うが、見ているコチラも、余りに多くの、しかも切ない気持ちが近づき、擦れ違っていくので、上手く感想を取りまとめる事が出来ない。 着ぐるみサンタの登場に、初めてサンタを見た子供の時のような笑顔と はしゃぎぶりを見せる大河。 しかし、もう子供でいられない彼女は、その着ぐるみが「彼女が待ち望んでいたサンタを演じてくれる世界でただ一人の存在、竜児である」と認め、彼が好きな実乃梨の元へ送り出さなければならない。 「いい子」であり「大人」の態度を見せる大河だが、その演技は涙と共に心の
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