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レビューと人類学に関するtweakkのブックマーク (3)

  • 日本の地理学は『銃・病原菌・鉄』をいかに語るのか―英語圏と日本における受容過程の比較検討から―

    生理学・生物地理学の研究者であるジャレド・ダイアモンドが1997年に上梓したノンフィクション『銃・病原菌・鉄』は,一般書として英語圏で幅広い読者を獲得し,2000年に刊行された日語版も売れ行きを大きく伸ばしていった.地理的条件の違いがヨーロッパ(ユーラシア)の社会経済的発展を優位にしたと主張する書については,そのわかりやすさとダイナミックな内容ゆえに多くの書評が発表された.しかしながら,書は英語圏では地理学者をはじめ学術界から数々の強い批判を受けてきたのに対し,日では多方面から称賛されており,また地理学者による発信は皆無に近い.稿は主に書評の検討を通して英語圏と日における書の受容過程を精査し,その差異と背景について明らかにする.また,これらの検討を通じて稿では,諸外国からの地理学的研究成果の積極的な導入が必要であるとともに,より批判的な視点が求められることを論じていく.

  • ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について

    ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章について 山形浩生 草思社の倒産で一時はどうなるかと思った『銃、病原菌、鉄』邦訳だが、無事に復活して文庫にもなって、まずはめでたい。おもしろいだし非常に含蓄があるので、これが入手困難になるのは大変痛かったもので。 しかし、アマゾンのレビューを見ていると、変な記述に出くわした。これだ: 翻訳されていない一節 (Tsiroeht Emag) 訳されなかった章がある? そんなバカな。草思社が(愚かにも)参考文献をカットしたのに怒ってみんなで訳したときに、原書はちゃんと見ているがそんな章はなかったぞ。(なお、草思社も知恵をつけて、その後参考文献をウェブで公開したうえ、文庫版にはちゃんと載せているのでご安心を。)それも日人に関する章で人間宣言がどうしたこうした? そんな最近の話を扱っているわけもないと思って、コメントにもそう書いたんだが…… 調べて

  • 「銃・病原菌・鉄」人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。

    人々の格差は、しょせんすべては初期条件のせいなのかしら。 (『CUT』2000 年 09 月) 山形浩生 なぜ人類がみな平等なんて言えるんだろう。 ヨーロッパ人もアジア人もアメリカ人もアフリカ人も、みんな優劣なく平等です、人種に優劣はありません――ぼくたちは昔からさんざんこのドグマにさらされてきた。 でも、あなたは気でそれを断言できるだろうか。いや、気じゃなくてもいい。日人の多くは Lonley Planet のガイドブックにあるとおり、すさまじい人種差別主義者だもの。口先だけでもいいよ。なぜ? どういう根拠で? ちょっと見てみれば差は歴然としているじゃないか。白人たちは、先鋭的な科学を発達させ、大都市と軍事力を育み、すさまじい組織力を発揮して他の地域を制圧し、支配してきた。中国やイスラームやインドだって、普遍性を持った文化をつくってきた。ローカルな島の中でチマチマやってきただけの日

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