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レビューと風立ちぬに関するtweakkのブックマーク (30)

  • 「女たちの映画」としても観た『風立ちぬ』 - ピアノ・ファイア

    ブロガーの伊藤悠さん(漫画家の伊藤悠さんとは別人)と先日配信した『風立ちぬ』感想Ustから、「女たちの映画」として語った部分の書き起こしです。 全体では三時間ほど喋った内容のうち30分くらいを抜き出しています。 『風立ちぬ』という映画は「男(男の子)の映画」として解釈されやすくて、「女たちの映画」という視点は見過ごされがちだと思うんですが、むしろそういう風にも半分観ていた、という話をしています。 伊藤悠さんとの『風立ちぬ』感想Ustream - ピアノ・ファイア この録画の最初から30分ほどに該当 泉:泉信行 伊:伊藤悠(指輪世界/Twitter) 泉「町山智浩さんの感想の書き起こしがまとめられていて、それが男の話……ホントに男と男の子の映画として『風立ちぬ』を読んで、もの凄く明快に、いい映画だって風に語ってて。まぁぼくは、これに付け加えることは特にないなあ、くらい納得だったんですけど。町

    「女たちの映画」としても観た『風立ちぬ』 - ピアノ・ファイア
    tweakk
    tweakk 2013/09/08
    「瞬間的に人間的な力を発揮」とかw いろいろ読んだレビューのなかで一番面白かったかも
  • 【ヤマカン×中村×伊藤「風立ちぬ」鼎談①】宮崎監督は最後に自分をねぎらった – 東京スポーツ新聞社

    「風立ちぬ」公式ガイドブック アニメ界の巨匠・宮崎駿監督(72)が1日、公開中の映画「風立ちぬ」を最後に長編映画制作からの引退すると発表した。東スポWebでは引退発表前の8月中旬に新作「Wake Up, Girls!」が控える山寛監督(39)、「ねらわれた学園」「あいうら」の中村亮介監督(37)、「ソードアート・オンライン」「銀の匙 Silver Spoon」の伊藤智彦監督(34)による特別鼎談を行い「風立ちぬ」について語ってもらった。今後のアニメ界を背負っていく3人には宮崎の最後の作品にかける思い、技術的ないびつさとクリエイターならば否定できないその魅力。さらには宮崎の“後継者”問題までと幅広い意見が飛び出した。 「風立ちぬ」でアニメは終わる!? 山寛(以下山):今日見て、見立てホヤホヤなんですけど、いやあ良かった。まず「風立ちぬ」の前に流れた高畑勲監督の「かぐや姫の物語」の予告編

  • ■ - 偽日記@はてなブログ

    ●ドローイング ●地元のシネコンで『風立ちぬ』を観た。この面白くなさは何なのだろうか、というのが第一印象だった。面白くない=駄目だ、と言っているのではなく、「これは何なのか」という強い戸惑い。 勿論、宮崎駿だから、個別の場面や描写ではすごいところがたくさんある(飛行、地震、風、汽車、妹がバスのなかから菜穂子を見る場面、そしてもちろんメカ…等々)。全体のクオリティもとても高い。でもそれは、あくまで個別の場面としてすごいのであって、それらが相乗効果となって、作品としての流れやうねりが生じるということになっていないように思った。宮崎駿は、うねりというか、畳み掛けるようなグルーヴをつくってゆく演出をする人だと思うのだけど、この作品では、うねりを抑えて流れを淡々とすすめようとしていて、しかし、それに反して個々の細部はいちいち「跳ね」たがっているから、そこがぎくしゃくして、どっちつかずの感じ(跳ねかか

    ■ - 偽日記@はてなブログ
  • パヤオ勃ちぬ:『風立ちぬ』 - 冒険野郎マクガイヤー

    かつて庵野秀明は『紅の豚』について「全裸の振りして、お前、パンツ履いてるじゃないか!」「おまけに、立派なパンツ履きやがって!」と評した。その庵野秀明が主演声優として参加した『風立ちぬ』を観たのだが、宮崎駿の最高傑作ではないかと感じた。宮崎駿がパンツを脱いでいるところが良い。パヤオの立派なパンツに隠されていたチンコは、意外にもデカかったのだ。 『風立ちぬ』はとにかくエロい映画だ。「右手がメカで左手は美少女、そして口からは説教」*1が宮崎アニメの特徴であるが、作のメカニックと美少女はとにかくエロい。単にキスシーンが多くて初夜のときめきが描かれているからとか、飛行シーンが美しいからという理由からだけではない。ヒューマンビートボックスすれすれのとんでもない手法で作られたSEが単なるメカニックである飛行機や自然現象である地震を生き物のように描いているという理由もあるが、どちらのエロさも死と結びつい

    パヤオ勃ちぬ:『風立ちぬ』 - 冒険野郎マクガイヤー
  • 宮崎駿「風立ちぬ」の感想 | Library Labyrinth

    宮崎駿「風立ちぬ」の感想 Posted on 2013/08/25 宮崎駿「風立ちぬ」の日語字幕版が公開されたので見てきました。場所は横浜ブルク13、シアター5。席はI-11。真正面にスクリーンがあって、見やすい席。 見終わったあと、二郎と菜穂子はずるいなと思った。 ポール・ヴィリリオはこう書いていたのを思い出す。 「見るのではなく飛行する、それが映画だ」 ヴィリリオのいう言葉は単なるアトラクションとしての映画ではなくて、ベンヤミンのいう集団体験と撮影技術とともにからめながらヴィリリオはそう言ったのだけど、「風立ちぬ」で最も重要なモティーフとして出てくる飛行機は、現代においてもっとも不確実さに満ちた乗り物で、それは安全確実という保障から逸れ、墜落するという危険性がある。それがよくわかるのは冒頭の二郎の夢のシーン。自作の飛行機で飛び出すも、墜落していく・・・。一人称のシーンになり、目の前が

    宮崎駿「風立ちぬ」の感想 | Library Labyrinth
  • それは美しいのか?──映画『風立ちぬ』の感想 - Blog (Before- & Afterimages)

    言うまでもなく、飛行機は現実から切り離された自由と夢の象徴なのだから、「美しい飛行機を作りたい」という「夢」とは、夢を夢見る夢であり、さらにこれまた見やすいことながら、そして、作者自身がほぼ認めていることとして、飛行機はアニメーションと等価なのだから、自分のそんな夢という欲望を表現することについての宮崎駿の弁明はあまりにあからさまで、今更この映画のあれこれに難癖をつけることは野暮というものに思える。菜穂子もまた、ひたすら「きれいな」存在であることを強調されるばかりなのだが、この周到な自己言及的構造のもとでは、その点に苛立つ気持ちとて、空回りするだけだろう。美しいものだけを見せられ、美しいものを作りたいという願望の純粋さだけを見せつけられて、それはそれで憧れさえ呼び起こすものの、しかし、この映画があまりにそんなおのれの美学を守ることに長けている点に、なんと言うのか、一種の狡猾さを感じてしまう

  • 町山智浩 風立ちぬ 感想 「あのシーン,人物,声優の意味」宮崎駿 引退作品

    ▼毎週火曜日更新!是非チャンネル登録を! ➡http://www.youtube.com/user/sugiryousaku?sub_confirmation=1 <町山智浩さん関連リンク> 【2017年】たまむすびで紹介した映画 https://www.youtube.com/playlist?list=PL4DaHinNP4yGb_74Ukcl4ZCtGDyxWa8nE 【2016年】たまむすびで紹介した映画 https://www.youtube.com/playlist?list=PL4DaHinNP4yFde1R0yWwTnl46_k_s3Kie 【2015年】たまむすびで紹介した映画 https://www.youtube.com/playlist?list=PL4DaHinNP4yHbudxB8vJDQnuf3kp17gm- 【2014年】たまむすびで紹介した映画

    町山智浩 風立ちぬ 感想 「あのシーン,人物,声優の意味」宮崎駿 引退作品
  • 町山智浩さんの『風立ちぬ』の解説が深かったので書き起こしました。 - NAVER まとめ

    サービス終了のお知らせ NAVERまとめは2020年9月30日をもちましてサービス終了いたしました。 約11年間、NAVERまとめをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。

    町山智浩さんの『風立ちぬ』の解説が深かったので書き起こしました。 - NAVER まとめ
  • 映画「風立ちぬ」を批判する - 紙屋研究所

    宮崎駿監督の『風立ちぬ』を観た。お盆で帰省し、子どもを見てもらっている間に夫婦で。 ちょっと長くなると思うので、最初に結論書いておこうか。 恋愛要素は男目線で気持ちがノッた。 飛行機にかける夢についてはロジックがまったく詰め切れられておらず、面白くなかった。 零戦をつくった責任について無邪気すぎるという点が最大の批判点。 えーっとネタバレもありますから、読む人は承知して読んでほしい。 あらすじを知らない人はここを読まないだろうけど、一応。零戦(零式戦闘機)の設計者として有名な堀越二郎という実在の人物の半生を描き、それに堀辰雄の小説『風立ちぬ』のラブストーリーをまじえ、菜穂子という少女との恋愛をからめて虚構化した作品。 ジブリの公式のあらすじ解説はこちら。 http://kazetachinu.jp/story.html 恋愛要素は男目線で気持ちがノッた 菜穂子との恋愛は、(;゚∀゚)=3ム

    映画「風立ちぬ」を批判する - 紙屋研究所
  • 『風立ちぬ』 -夢と現実とマザコンとロリコンと兵器と反戦と生と死とがひとつとなった宮崎ワールド (柳下毅一郎)-2,972文字-

    『風立ちぬ』 -夢と現実とマザコンとロリコンと兵器と反戦と生と死とがひとつとなった宮崎ワールド (柳下毅一郎)-2,972文字- 2013年07月22日 20時16分 カテゴリ: 殺しの映画レビュー タグ : アニメ • ジブリ • 宮崎駿 • 庵野秀明 『風立ちぬ』 監督・脚 宮崎駿 音楽 久石譲 出演 庵野秀明、瀧美織、西島秀俊、西村雅彦 これ、「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」って献辞が掲げられているのを見たとき、てっきり「風立ちぬ」ってタイトルを使いたかったから、「敬意を込めて」タイトルを借用するという意味なのかと思った。だけどいざふた開けてみたら肺病病みの美少女と高原で恋に落ちたりするって……それ中身も同じじゃないか!「敬意を込め」るだけじゃなくて、ちゃんと「原作:堀辰雄」って書けよ! もうロリ爺のやることは…… さて、矛盾の塊である宮崎駿はロリコンなのにマザコンで、資家な

    『風立ちぬ』 -夢と現実とマザコンとロリコンと兵器と反戦と生と死とがひとつとなった宮崎ワールド (柳下毅一郎)-2,972文字-
  • No.045 その涙を疑う理由はない―『風立ちぬ』 | 総合文学ウェブ情報誌 文学金魚 ― 小説・詩・批評・短歌・俳句・音楽・美術・骨董・古典・演劇・映画・TV

    『風立ちぬ』 2013年 (日) 原作・脚・監督 宮崎駿 プロデューサー  鈴木敏夫 制作         星野康二(スタジオジブリ) 音楽         久石譲 主題歌       荒井由実 『ひこうき雲』 上映時間     126分 ヒロインとの最初の邂逅の直後、汽車のデッキに腰かけた主人公がヴァレリーの詩句をつぶやくと、ショットは切り替わって彼の後ろ姿を画面の後景におさめる。そしてその前景には、煙管をくわえて渋い顔をした初老の男が腰をおろしている。公式資料によれば、彼はどこぞの魚屋のおやじらしい。ともあれ、いかにも宮崎駿の描く世界になじんだその男の、人生の年輪を重ねた見事な面構えをお見逃しなきよう、未見の方にまずは強く勧めておく。 恥ずかしげもなく告白すれば、この何気ないショットを目にして以降、思いがけず胸を衝かれた私は、「おわり」のクレジットが表示されるまでずっと目頭を熱くさせ

  • あびゅうきょブログ/快晴旅団

    あびゅうきょブログ/快晴旅団 漫画家あびゅうきょのブログ。 あびゅうきょ公式サイトの日記のミラーサイト。 基的に内容は同期しています。 2024年も8月に至る。 7月中はコミケット新刊やゲスト原稿等に集中しており、この日記も久しく更新しないまま8月が来てしまった。 あびゅうきょ公式サイトもパワーマックG3が立ち上がらない為、未だこちらも更新できない状態が続いている。 稼働している現役PCのほうからアップロード出来るようにしたいのだが、改めてのホームページ立ち上げに猛烈なエネルギーが必要。この暑さではやる気が出ず秋口から何とか挑みたい。 いずれにしろ、今月は全ての週末にイベントが控えており、この猛暑の中、独り吶喊しなければならない。 event詳細は先日のブログやpixiv、ツイッターに上げているので参照をお願いしたい。 とにかく、今夏の暑さは尋常ではなく、連日35度を超える日々に還暦を過

    tweakk
    tweakk 2013/08/16
    こういう見方もあるのかねえ「唯一、ラストシーンにだけかつての宮崎アニメの真骨頂が残されていたように思う」
  • 風立ちぬの感想を言いたい

    人に誘われて風立ちぬを見た。 宮崎映画は子供のころはよく見たけど最近はあんまり見てなくて、金曜ロードショーも飛び飛び、劇場で見たのは千と千尋くらいで、 全般的になんとなくストーリーはわかるけど思い入れは無いって感じ。 周りの感想はみんな褒めてて、いい映画だって言うから知り合いに好きじゃないとか言えない。 つーかそもそも否定意見も前記のとおり宮崎映画に詳しくないから語るほどのあれがない。 っていうか単にこじらせてるだけの逆張りなんじゃないかって気もする。 だから増田で書く。 最初の感想は漠然とずるいっ思った。あとこれを好きになれない自分はだめだって思った。 ぼやーっとしててなんでそう思ったかは最初よくわかんなかった。 まず見てる時に嫌だったのが主人公に天才を感じなかったこと。 庵野の声のせいなのか、そういう演出なのかどうかは知らないけど堀越二郎という人間が普通の人にしか見えない。 にもかかわ

    風立ちぬの感想を言いたい
  • 賛否両論、タバコシーンから「風立ちぬ」を考察する - エキサイトニュース

    映画『風立ちぬ』は、観賞しましたか? すでに映画を観た人の感想は、まさに賛否両論。恋愛映画として観ても、「一途な恋に感動した」人もいるかと思えば「主人公の冷たい性格がいや!」という人もいたりと、同じ映画を観たとは思えない意見の分かれかたです。 宮崎駿監督も大好きだという、飛行機やメカに注目している人でも「飛行機の描写に感動!」派と、「戦争の描写も避けて卑怯!」派と意見は真っ二つ。友達や知り合いの感想を聞いて「ホントに同じ映画みたの?」とまったく共感できないこともありそうです。 そもそも、この映画『風立ちぬ』自体、堀越二郎の人生と堀辰雄の小説をあわせた不思議な作りの映画で、映画冒頭から夢のシーン。現実と夢の光景を行ったり来たりしながらとくに説明もないという一見難解なもの。しかし、お話としては非常にシンプルなラブストーリー仕立てになっていてこれまた不思議です。鑑賞したものの、「で、結局どう感じ

    賛否両論、タバコシーンから「風立ちぬ」を考察する - エキサイトニュース
    tweakk
    tweakk 2013/08/15
    エキサイトレビューけっこういいよなあ
  • 第十三回『風立ちぬ』 | 神戸映画資料館

    第十三回 「飛ばす人」への焦点化が国民映画作家の遠近法を狂わせる 『風立ちぬ』 © 2013 二馬力・GNDHDDTK 『風立ちぬ』 全国東宝系大ヒット公開中! 原作・脚・監督:宮崎駿 2013 / 126分 配給:東宝 君が高く飛ぶとき、人から君は小さく見えるとニーチェは書いた。自分が特別だと信じている人間にとっては民衆がちっぽけな存在に見えるというわかりやすい通念を転倒させて、優れた個人の尊い行ないを民衆はしばしば無理解から嗤うものだと定式化してみせたのである。このいかにもニーチェらしい逆説が陳腐化された果てに、クリストファー・ノーランによる『ダークナイト』(2008)の空虚な自己荘厳化が現れることになるが、さしあたりそれは別の話だ。今、ここで述べようとしているのは、文字どおりに高く飛ぶ人と、そのような才能も手段も持ちあわせていない地上の民衆とを一貫して両極に配することで

  • ジブリ新作映画「風立ちぬ」には「時代ごとに変わる蒸気機関車とそれを包む風景」がある - エキサイトニュース

    いよいよ今週末、7月20日(土)に全国ロードショーが迫った、宮崎駿監督の最新作「風立ちぬ」。エキレビではすでに文筆家の千野帽子さんが、「風立ちぬ」にまつわるブックガイドを書いている。 そのあまりの充実ぶりに、レビューのハードルが上げられてしまった気がした。さて、私がこの作品について書くとしたら、どこに注目すればいいのだろうか……。そんなことを考えながら試写会に行くと、会場で配布されたパンフレットに、大塚康生(東映動画時代の宮崎駿の先輩にあたる)が「時代ごとに変わる蒸気機関車とそれを包む風景を描き分けていると聞き、期待大!」と書いているのが目に入った。 宮崎アニメというと、飛行機はじめ空を飛ぶ乗り物がよく活躍するため、とかく“飛翔”などのキーワードで語られがちだ。しかし、実際には飛行機だけでなく、自動車や鉄道などほかの乗り物もたくさん登場する。とくに鉄道は、空間の広がりを表現するため効果的に

    ジブリ新作映画「風立ちぬ」には「時代ごとに変わる蒸気機関車とそれを包む風景」がある - エキサイトニュース
    tweakk
    tweakk 2013/08/08
    よいコメンタール。ただ菜穂子の家は成城学園ではなく代々木上原らしいが。
  • 斎藤環さんの『風立ちぬ』論。

    戦闘機よりも〈少女〉を美しく描くこと。これが彼の出した答えだ。もっとも空虚なセクシュアリティでフェティシズムを圧倒すること。すなわち、ロリコンによってファシズムを繰り返し去勢すること。その欲望が宮崎作品の通奏低音をなす。

    斎藤環さんの『風立ちぬ』論。
  • 『風立ちぬ』 - 内田樹の研究室

    宮崎駿の新作『風立ちぬ』を観てきた。 宮崎駿は「どういう映画」を作ろうとしたのだろう。 もちろん、フィルムメーカーに向かって、「どういう映画を作りたいのですか?」とか「この映画を通じて何を伝えたいのですか?」というような質問をするのは意味のないことである(「言葉ですらすら言えるくらいなら映画なんか手間暇かけて作りませんよ」という答えが返ってくるに決まっている)。 でも、映画の感想を述べる立場からすると、このような問いを自問自答してみるというのは、決して無意味なことではない。 映画というのは、それについて語られた無数の言葉を「込み」で成り立っているものだからだ。 お門違いなものであれ、正鵠を射たものであれ、「それについて語る言葉」が多ければ多いほど、多様であればあるほど、賛否いずれにせよ解釈や評価が一つにまとまらないものであるほど、作品としては出来がよい。 私はそう判断することにしている。

  • 朝日新聞デジタル:「風立ちぬ」 いざ生きめやも(小原篤のアニマゲ丼) - カルチャー

    小原篤プロフィールバックナンバー「風立ちぬ」冒頭、夢の中で空を飛ぶ二郎少年=(C)2013 二馬力・GNDHDDTK夢の中でカプローニ(左)と出会う二郎少年  前回の欄末尾で予告した通り、映画「風立ちぬ」ラストの読み解きです。ネタバレです。でも、その前にまずは「夢」の話から。  この映画の大きな魅力は、現実から夢へジャンプする瞬間の魔術的な陶酔感、そして飛行機が乱れ飛ぶ夢のシーンに満ちあふれる官能的なまでの悦(よろこ)びです。宮崎駿監督はモラルのカセを取り払い、ほしいまま空想にふけり、いつまでも終わらない快楽に身をゆだねているようです。  映画の冒頭は、少年二郎の夢。手製の飛行機で彼が町を低空飛行する時、誰も驚いたり注目したりしないのに、若い女の集団だけが大きな家屋の2階から歓声をあげ手を振ります。あれは女工か娼妓(しょうぎ)か。ここからもう、飛行と官能は結び合わされています。  次の夢

  • 宇野常寛が、風立ちぬを語った - YouTube