印刷 秘伝の製法の入った箱を米アトランタ市内に新設した展示施設に運び込むコカ・コーラのムーター・ケント最高経営責任者(同社提供) 米コカ・コーラが、コーラの秘伝の製法の「保管庫」の一般公開を始めた。製法が書かれた紙は、100年近く銀行の金庫で厳重に保管されてきたが、今月から米アトランタの博物館に移し、見物客が近づけるようになった。ただし、製法そのものは引き続き非公開だ。 1886年に開発された製法は当初、少人数で共有し文書化されなかった。1919年に融資の担保として初めて紙に書かれ、以降は銀行に保管されてきた。 同社は創業125周年記念事業として、製法に関する歴史やエピソードを紹介する金庫のような展示施設を、博物館「ワールド・オブ・コカ・コーラ」に開設。8日に公開を始めた。その奥に、アトランタ市内の銀行から運び込んだ秘伝の製法がしまわれている。(ニューヨーク=山川一基)