先の方の答えの通り、秋から冬にかけては、日本は気候的に、また気象的に、空気が乾燥して安定し、気流が少なく、密度変化もあまりなく、空気中の妨害物(塵・埃・水蒸気=霧・靄・霞などの形を取ることがあります)が少なく、シーイングが非常に良好になるので、星が美しくはっきり見えるのです。 シーイングが一番悪いのは、おそらく日本では春でしょう。春は、霞が空にかかっていることが多く、星がはっきり見えません。また、星だけでなく、背景の天球面もくっきりと見えるかと言うのもシーイングの条件です。空が明瞭に見えるかというのが、シーイングです。 それと、天体観測をした経験がない人が回答すると忘れ易いのですが、夏の空の星も、たいへん美しいということです。シーイングだけで考えると、夏にも、いいシーイングの日があるのです。当然、冬の星とは違った、美しい夏の星が見えます。夏の美しい星の特徴は、単にシーイングの問題だけではな