巨大な星 ガスの衝突で誕生か 8月28日 18時3分 太陽より質量のはるかに大きい星が、宇宙を漂うガスの集まりどうしの衝突で誕生したとみられることを、名古屋大学などのグループが、電波望遠鏡を使った観測で初めて明らかにしました。巨大な星の誕生には、太陽の100万倍というばく大な質量のガスが必要と考えられてきましたが、今回のガスはそれよりもはるかに少なく、これまでの定説を覆す研究成果として注目されます。 名古屋大学の福井康雄教授らのグループは、南米チリにある電波望遠鏡「NANTEN2」で、およそ6000光年離れた、いて座の「三裂星雲」のガスの動きを観測しました。その結果、この星雲では、およそ100万年前に2つのガスの集まりどうしが秒速10キロメートルの速さで激しく衝突し、太陽の質量の20倍以上の巨大な星が誕生したとみられることが分かりました。衝突したガスの質量を計算したところ、太陽の1000倍