開祖は伊藤真乗(いとう・しんじょう、1906〜1989)、友司(ともじ、1912〜1967)夫妻。設立時は立照閣といいましたが、名称を何度か変更し現在の名前になっています。戦時中の立教ですが、大きく成長したのは戦後になってからのことです。 開祖・真乗氏は真言宗醍醐寺で僧籍を得ており、系列としては真言宗なのですが、出家仏教である真言宗の教え(真言密教)をベースにした独自の密教(真如密)を確立、独自の教えを説いています。真如苑は在家仏教であり、霊能力の開発にその重きがおかれます。 信者には修行のレベルによって階級があり、それぞれ「小乗」→「大乗」→「歓喜」→「大歓喜」→「霊能」となっています。霊能まで到達するのは数万人に1人の割合といわれています。レベルを上げるには修行を積むのですが、真如苑には「接心修行」と呼ばれる独自の修行方法があり、これによって最終到達地点である「霊能」を目指します。