2012年02月17日00:21 カテゴリプチレビュー12上旬 メランコリア メランコリア [Blu-ray] クチコミを見る ラース・フォン・トリアーが描く美しくもユニークな終末映画「メランコリア」。冒頭8分間の、プロローグの映像美に酔いしれる。 ジャスティンは、姉クレアとその夫ジョンが所有する大邸宅で盛大な結婚披露宴をあげていた。だが、幸せなはずの彼女は激しく情緒不安定で、常軌を逸した行動を繰り返す。披露宴を取り仕切る姉夫妻はそんな妹を気遣う。同じ頃、巨大惑星メランコリアが地球に異常接近していた…。 ラース・フォン・トリアー監督は自ら「私は鬱(ウツ)だった」と告白していて、この映画は、一種の“体験談”だそうだ。幸せな結婚も、順調な仕事も、優しい家族も、いや、この世界そのものさえも、鬱を患う人にとってはすべてが厭わしいのだろうか。少なくともこの映画のヒロインの一人ジャスティンはそうだ。幸