「タイポグラフィクションカエルの死」夢枕獏著(光風社出版) タイポグラフィクションという言葉は、おそらく夢枕さんの造語です。通常の本は、文字や絵(図版)、あるいはその組み合わせで成り立っていますが、この本では、文字を絵、あるいは記号として使って物語を表現しています。 夢枕さんは、この本の後書きで「この本は、小説の棚にも、コミックの棚にも、絵本の棚にもどの棚にならんでもおかしくない本」と書いています。まさしくそんな本です。 とはいえ、「文字を絵として使う」といわれても、何のことやらさっぱり分かりませんよね。実際のページを紹介しながら説明します。 左は、「タイポグラフィック音楽(ジャズ)」という章の「どんたとぴ-山下洋輔氏に-」という作品のクライマックスです。音楽をグラフィック、というか、文字という絵で表した作品と言えるでしょう。古来、音楽を絵にしたり、絵を音楽にした人は多数存在すると思います
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