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ブックマーク / cassa.exblog.jp (1)

  • 『アブラハム渓谷』 | Afterhours  *69

    マノエル・デ・オリヴェイラ。 御年97歳の現役映画監督である。 昨年、小津安二郎の「生誕100年」を記念するシンポジウムで、発色の良いネイビーのセーターを着たオリヴェイラをテレビで目にした。 その堂々としたブルジョワジーの姿は、貫禄と、聡明さに溢れ、男の色気さえ感じさせた。 驚くべきことに、生誕100年の対象者と同世代である。 ポルトガルという国は、決してサッカーばかりではないのだ。 その彼が85歳の「青年期」に撮った映画で『アブラハム渓谷』という映画がある。 小津をこよなく愛するその監督は、まずは俯瞰したキャメラから、とある渓谷の町を映し出す。被さるナレーション。列車が映る。タイトルバック。 --ああ、なんて美しい。 列車が走る姿と、レールを滑る音だけで、この映画が紛れも無い傑作であるということを知らしめてくれた。こんな映像は、よほど映画を知り尽くしていなければ撮れる訳が無い。 思わず、

    『アブラハム渓谷』 | Afterhours  *69
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