「膝蓋骨脱臼」(しつがいこつだっきゅう)、通称「パテラ」をご存じでしょうか? 小型犬に発症することの多い関節の病気です。 しかし、子犬の時期に『ある対策』をするとパテラの発症予防ができるかもしれないということが、アニコム損保の保険金データを用いた追跡調査からわかりました。 いったいどんなことをすると予防ができるのか。今回はその方法についてご案内します。 そもそも、膝蓋骨脱臼(パテラ)って、何!? パテラとは、膝のお皿(膝蓋骨)が、本来収まっているはずの「滑車溝」という溝からズレて脱臼してしまう病気です。 【症状】 特に症状を示さないことも多いのですが、脱臼の程度によっては関節や靭帯に傷がついてしまい、痛みがでてきます。さらに病態が進行すると、筋肉の萎縮や骨の変形が起こり、痛みが増し、歩行に影響をおよぼします。 脱臼の症状はその程度により4段階に分けられていて、重度の脱臼であったり、骨の変形