食品ロスを問題視するイルゼ・アイクナー連邦消費者保護・食糧・農業相 (写真提供:Matzerath / BMELV)ドイツの小売店では年間31万トン、12億ユーロ相当(約1236億円)の食品が廃棄されていることが、ドイツ小売研究所の調査で明らかになった。 「食品ロス」は売上高の1.1%にあたり、1店1営業日あたり平均25kgの食品が廃棄されている。 中でもパンの廃棄率が高く、パン販売量全体の17%(製パン10.4%、焼き立てパン平均6.5%)を占め、これに生鮮野菜・果物の同5.1%が続く。 ロス削減のため、各店では安売りやフードバンクへの無料提供などで対応しているが、そのフードバンクも「賞味期限」を過ぎた食品には慎重であるため、やむなくゴミ箱行きになるものが少なくない。 食品ロスを求めて、夜な夜なスーパーのゴミ捨て場に出没するダンプスター・ダイバー(ゴミ箱をあさる人)も都市部で急増、社会問