10月9日(ブルームバーグ):電子商取引(EC)企業ヤフーの孫正義会長が「出店無料化」により三木谷浩史会長兼社長が率いるライバル楽天に戦いを挑んだところ、2社の株価が急落、合計で4000億円以上の時価総額が吹き飛んでいる。 ストア出店費などを無料にするとの発表を受けた翌8日、短期的な収益悪化懸念によりヤフー株 は6.5%下落して取引を終えた。競争激化から楽天株 も12%安となり、それぞれ2130億円、2090億円の時価総額を失った。ヤフー株は9日も一時8%を超える大幅安になり、楽天株はもみ合っている。 「今までのヤフージャパンは間違っていた。ネットで買えないものはないという世界を作りたい」と孫会長は述べた。一方の楽天は、EC市場で強みを持っているとして料金体系変更の予定はないとしている。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると日本の富豪で孫氏は2位、三木谷氏は3位、首位は柳井正ファースト