現在39歳、アラフォーの私は、発達障害の発覚が遅かった。自覚が30歳、診断を受けたのが32歳。発達障害を自覚したのは、20歳ごろにひきこもりがちになってから実に10年後だった。 私のようなケースは、同年代の高機能群発達障害者の典型かもしれない。発達障害の概念が普及していないために診断が遅れる→ キャパ以上のストレスにさらされつづける→ 二次障害を発症、社会生活を送れなくなる という流れなのだ。 最近にわかに「ひきこもり」に注目が集まっている。最近出した本のあとがきにも書いているが、ちょうど本の執筆が佳境だった去年の6月ごろ、ひきこもりの人が加害者になる事件と被害者になる事件が立て続けに起きたのがきっかけではと思っている。このタイミングで一度、自分の過去について「ひきこもり」の観点から振り返っておきたい。 ひきこもりとは法研『六訂版 家庭医学大全科』(2010)での、精神科医の斎藤環氏による
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