「コーズマーケティング」という言葉をご存知でしょうか? 「コーズ」という言葉は直訳すれば「因果」や「大義」です。人間は人それぞれの「コーズ」を持っており、アフリカに心を動かされるなら「アフリカの孤児支援」を、教育に関心があるなら「奨学金の提供」を、配偶者が乳がんなら「乳がん啓発」という「コーズ(大義)」に共感し、それに応じたアクションを取ります。 人々の持っている「コーズ」にアプローチするようなマーケティング施策を「コーズマーケティング(社会問題解決型マーケティング)」と呼びます。 例としては、クレジットカードの利用手数料の一部を「自由の女神」の修復に充てる(アメリカン・エキスプレス)、市販の水を買うと売上の一部がアフリカでの井戸建設に使われる「1リットル for 10リットル」(ボルヴィック)といった事例が挙げられます。 アメリカン・エキスプレスのキャンペーンでは、3ヵ月で170万ドルを