ある時はプロデューサー、ある時はプランナー、ある時はスピーカー。いくつもの顔と肩書きを持ち様々な仕事をこなすノマドワーカー安藤美冬。何より驚きなのが営業活動を一切しないでもオファーが来る点である。彼女がそのような働き方が出来るのはなぜなのか。(聞き手・オルタナS編集部=池田真隆) ■高収入で安定していた会社を辞め、自分の名前で勝負する道へ 安藤さんのキャリアは慶應義塾大学を卒業し、400倍とも言われる新卒倍率を勝ち取って始まった。出版社最大手の集英社に入社し、女性誌の広告業務、書籍単行本のプロモーション業務に関わり、職場環境にも恵まれた順風満帆な日々を7年間過ごしていた。 しかし、29歳の誕生日、人生を変える転機が訪れる。 20代最後の節目を迎えた自分が自分自身に投げかけた「一度きりの人生、このままでいいのだろうか」という問い。それは、何不自由ない生活と仕事の先に続いていく「未来」