武雄市教委は21日、「市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」が提出していた市図書館に関する公開質問状に回答した。利用者の安全や公共図書館としての機能など、33項目のすべてに答えた。 市民の会は、書架が2階にできたことで身障者など災害時の避難が困難になったと指摘。市教委は「これまで見られなかった蔵書を見ることができる利点を理解してほしい」と回答した。身障者や高齢者にはエレベーター利用を勧め、「サポートの必要時や災害時は係員が安全な場所に誘導する」とした。 2階の閲覧バルコニーについて、2方向の避難経路が確保されていない危険性も指摘したが、市教委は「建築基準法で認められている範囲で運営している」とし、「地震時は、書架の2・1メートル以上には落下防止柵を付け、1階床まで達しないよう対応している」などと回答した。 回答は市の公式ホームページに掲載している。