果たして、3万円でPCは作れるのか? その依頼が入ったのは、季節もそろそろ寒くなってきた頃。友人から「PCを1台組んでほしい」という電話がかかってきたのだ。話を聞くと、どうやら妹のPCが古くなったので、それを友達にプレゼントして新しいのと交換するとのこと。そこで、秋葉原に出向いてPCケースなどを見ながら、マシンスペックの打ち合わせをするということになり、都合のいい時間を決めて会うことにした。 その後、JR秋葉原駅の改札で友人と出会い、一緒に連れてきた依頼人である妹さんに希望を聞いてみると、現在使用しているのはかなり古いらしく、それより速ければ何でもいいとのこと。なんだ、それなら全然問題ないじゃんと思っていた矢先に、衝撃的な発言が飛び出す。「OSは姉さんが買ってくれたけれど、私が捻出できたPC本体用の予算は3万円しかないので、できればこの3枚のお札でPCを組んで欲しいのですが……」と。え?