アメリカのトランプ大統領側が検察にみずからの納税申告書を開示しないよう求めた裁判で、ニューヨークの連邦地方裁判所は大統領側の主張は認められないとして、訴えを退けました。大統領側は控訴し、裁判所の決定は一時停止されています。 これについて、ニューヨークの連邦地方裁判所は7日、「大統領を司法プロセスから守るという主張を裁判所が支持することはできない」として、訴えを退けました。 裁判所の決定を受けて、トランプ大統領側は、連邦控訴裁判所に控訴し、控訴裁判所は、連邦地裁の決定の一時的な執行停止を命じました。 アメリカでは、大統領が納税申告書を自主的に公開するのが慣例となってきましたが、トランプ大統領は、就任以来、一貫して公表を拒んでいます。 これに対して、野党・民主党などは、大統領に資産の粉飾や脱税の疑いがあると指摘して開示を求めていて、攻防が続いています。