北海道の新千歳空港で5日、女性客が金属探知機の検査を受けずに飛行機に乗った。この影響で乗客約1千人が検査をやり直し、空港は大混乱。なぜ、女性はすり抜けられたのか。 国土交通省などによると、5日正午過ぎ、エア・ドゥ(本社・札幌市)の羽田便に乗る女性が、新千歳空港の国内線ビル保安検査場Aで、搭乗券を読み取る機械に携帯電話をかざした。搭乗に必要な二次元バーコード画面がうまく読み取れずエラーがでた。 女性はその場にいた警備担当者に「必要なの?」と問いかけた。関係者によると、女性は搭乗までに時間がなく急いでいる様子だったという。 警備担当者はエア・ドゥの担当者に連絡をとるのに手間取り、数分間、女性から目を離した。女性はその間に、金属探知機の横にある車いすやペースメーカーの人たちが通るレーン(幅約1メートル)を通って保安区域に入った。 女性はすり抜けた後、飛行機に乗る直前の手続きでは「チケットを無くし