ロシアのプーチン大統領は27日、ショイグ国防相、軍参謀総長と協議し、核戦力を含むロシア軍の戦力を特別態勢にするよう命令した。北大西洋条約機構(NATO)のロシアに対する攻撃的な姿勢に対抗するとしている。「核戦力」を軍事圧力に使い始めたことで、欧米との対立はさらに激化しそうだ。 プーチン氏は欧米が「非合法」の対ロ制裁を導入しているだけでなく、NATO指導層が「ロシアへの攻撃的な発言をしている」と批判。核という言葉は使わずに、核戦力などの意味も含む「抑止力」について特別態勢を取るよう命じた。 ウクライナに侵攻したロシア軍は激しい抵抗にあい、被害が拡大。進軍の速度が当初の計画より遅れているとの見方もある。「核戦力」をちらつかせることで、制裁を強めた欧米を牽制(けんせい)する狙いとみられる。(モスクワ=中川仁樹)
![プーチン氏、核戦力含む特別態勢を命令 「欧米の攻撃姿勢に対抗」:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/48c3346029626f1434951b180127e454d6938ce0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimgopt.asahi.com%2Fogp%2FAS20220227002178_comm.jpg)