前回の続き。原作が小説である場合のシナリオ作りは、同じ文章媒体である事がかえってやりにくい時が多いです。まず作家(小説家)さんの文体によって、20ページが30分のアニメになるモノから10分にもならないモノまで様々あり、特にアクション表現などは、文章を各読者の脳内で絵に置き換える分には面白くても、不特定多数の視聴者の誰にでも分かる映像作品を作るための設計図であるべきシナリオにするには、若干分かりづらいモノって少なくないんです(まわりくどっ!)。しかも映像化すると意外に瞬殺なアクションとは逆に、説明シーンになると、原作自体に絵という最大の武器を使っていない分、果てしない説明の文章が続き、下手に原作をそのままなぞると半パート(10数分)まるまる会話シーンとかなりかねません! そんな時自分は「(原作の長いシーンを指差して)これと同じ内容を3〜4分で表現してください!」などと発注してライター(脚本家