前置きが長くなってしまったが、上のような反応を別の視点から見ると、更に大きく二分できるんじゃないか、と思えてきたのだ。手前味噌でいうならば、ヘタレを容認できるか否か、である。もう少し一般的に言うならば、ヘタレ論の結文でも書いた「物語性」を楽しみたいとするか、あるいは「ゲーム性」を楽しみたいか、という二分であり、さらには長めのシナリオボリュームを「深い」と見るか「冗長」と見るかの差とも重なっているのではないだろうか。(なお先に書いておくが、何れかが「より良い解釈」と言いたいわけではないので念の為。視点の違いである) ……こう考えた始めたのは、身も蓋もなく言えば、物書きの常としてテキスト抽出をカマしてシナリオサイズを何気なく眺めたときに、長すぎる、冗長、貴明が気に入らないと評される事の多い代表的シナリオ・ささらと双子、それに近い評価を受けることのあるるーこが、純粋なテクスト長でも上位にあると気