昨今、ロボットや人工知能を「疲れ知らずの労働力」や「自動化の道具」だと捉える人もいますが、本当にその考え方で正しいのでしょうか。 人工知能と人間、両者の違いの1つは「疲労の差」だといわれています。 人間の場合、肉体労働でも頭脳労働でも、作業を続けているとだんだんと疲れてきます。集中力も下がり、判断ミスが起きやすくなります。一方で人工知能の場合、疲れるという概念がないので、長時間に渡って同じ量のアウトプットを供給し続けられます(マシンのオーバーワークで故障することもあるかもしれませんが)。 そのためか、「人工知能は21世紀における自動化の道具だから、簡単な作業は人工知能に任せて生産性の向上を図り、人間にしかできない仕事に専念すべきだ」と主張する方もいます。私もこれからは「人間にしかできない仕事」に着目すべきだと思いますが、一方で、人工知能を単純に「自動化の道具」と見なしてよいのでしょうか。
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