日本コロムビア(東証1部)が7月27日付で上場廃止になる。音楽配信などを展開するフェイス(東証1部)が完全子会社化するためで、1949年5月11日に上場した老舗が株式市場から姿を消す。 最終売買日となった26日の株価は710円。時価総額は約96億円だった。 1910年(明治43年)に創業した日本最初のレコード会社。氷川きよしさんや松山千春さんらが所属するほか、「アイドルマスター」シリーズの楽曲などでも知られる。2001年に投資ファンドのリップルウッドの傘下に入り、社名を「コロムビアミュージックエンターテインメント」に変更したが、フェイスの傘下に入ってから社名を戻した。 フェイスは2010年に日本コロムビアを持分法適用関連会社とし、16年3月に連結子会社化。音楽市場の環境が厳しさを増す中、資本、事業で一元化し、効率化と競争力向上を図るとして、8月1日付でフェイスが完全子会社化する。