政府・与党が「共謀罪」法案を週内に成立させ、18日までの会期通りに国会を閉じる方針を崩さないのは、「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題への批判が広がるなか、安倍晋三首相の見解をただす集中審議の開催を含め、野党側の追及を封じる狙いがある。終盤国会の窮屈な日程のなか、野党が持つ抵抗の「切り札」を早くはき出させ、逃げ切りをはかる構えだ。 「13日に採決しないことは確約できない」。自民党の松山政司参院国会対策委員長は12日、民進党の榛葉賀津也参院国対委員長と国会内や電話で3度会談し、13日の参院法務委員会で共謀罪法案を採決しないように求める榛葉氏の要求を拒み続けた。 与党の狙いは、採決の構えをちらつかせながら、委員長職権で13日の法務委開催を決めることで、金田勝年法相の問責決議案や安倍内閣不信任案といった、審議を遅らせることができる野党の「カード」を早めに切らせることにあった。 国会最終盤で与党
![加計問題、「時間切れ」で逃げ切り図る政府・与党:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1162a2c0d492f807ca9f98cb9a0fa8ce006837b0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20170612004849_comm.jpg)