ガス会社の契約者情報を不正に取得し、転売した疑いが強まったとして、愛知県警は6日、東京都内の探偵業者の強制捜査に乗り出した。この業者は、昨秋に起きた「逗子ストーカー殺人事件」で、元交際相手の男からの依頼をもとに被害女性の住所を割り出し、教えていた疑いもある。県警は、個人情報ビジネスが犯罪を助長しているとみて、情報売買の実態を調べる。 捜査2課は6日午前、東京都目黒区に事務所を構える探偵業者の男2人から不正競争防止法違反(営業秘密侵害)の疑いで事情を聴き始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。 この業者は携帯電話の番号や車両ナンバーなどをもとに、氏名や住所、家族構成などを調べ、1件数万円で売買するのを専門にしている。