改正前から「生後56日以内は販売禁止」だったのに”附則”で骨抜きにされる 法改正の直前に業界団体から“寝耳に水”の「例外規定」をねじこまれる 生後8週齢に満たない子犬や子猫の販売禁止は、多くの先進国では当たり前 (編集部より)2019年に動物愛護法が改正され、昨年6月の施行から1年が過ぎた。法の改正のプロセスに深く関わったのが、公共財団法人動物環境・福祉協会Eva代表理事で女優の杉本彩氏である。動物虐待の厳罰化を実現するため、超党派議員連盟のプロジェクトチームでアドバイザーをつとめた。杉本氏によると、法改正までには様々な壁が存在したという。”ペット業界ありき”の発想で、いくつも骨抜きにされて、法改正を実現した今もなお完全なる規制は実現してはいない。 ※本記事は:著書『動物たちの悲鳴が聞こえる 続・それでも命を買いますか?』(ワニブックス)から、杉本さんの訴えを再構成させていただきました。