日本が食った「奴隷」のマグロ 港に寄らない「洋上転載」が中国船での虐待に 水産庁と輸入業者は十分な対策取らず (3) 2021年10月28日14時58分 アナリス ガイズバート 清水港に冷凍マグロを運んできた運搬船の大宝丸(左)。大連遠洋と洋上転載を行っていたことをTansaが確認した=2020年12月9日撮影 三菱商事グループがマグロを購入してした中国の「大連遠洋」の漁船で、過酷な労働の末に10人のインドネシア人船員らが死亡した。なぜ彼らは命を落としたのか。 生き残ったインドネシア人船員らによると、大連遠洋ではより短期間で多くのキハダやメバチマグロを獲るため、漁船が港に寄らず海上で運搬船にマグロを引き渡す「洋上転載」が常態化していたことがわかった。病気になってもなかなか港に寄ってもらえず海上で死亡する船員が続出した。 大連遠洋だけではなく、遠洋漁業では今、ほとんどが洋上転載だ。国際的な競