デジタル庁が取りまとめ、7月に公表した「モビリティ・ロードマップ2026」は、自動運転政策の転換点となった。これまで主流だった実証実験中心の政策から、「事業化」を明確に打ち出し、ロボタクシーや自動運転バス、自動運転トラックの社会実装を加速させる方向性を鮮明にした。 「実証」から「事業化」へ 一方で、自動運転技術については「レベル5(完全自動運転)はいつ実現するのか」が注目されている。しかし、今回のロードマップが目指しているのは「レベル5」そのものではなく、「レベル4(無人自動運転)」の適用範囲をいかに広げ、事業として成立させるか」という現実的なアプローチだ。 ロードマップによると、2025年度には全国60カ所以上で自動運転の実証が行われ、レベル4に相当する「特定自動運行」の許可も延べ12件まで増えた。ただ、多くは短期間・限定区域での運行にとどまり、本格的な事業化には至っていないと政府自ら認

