ライブラリの外に公開するシンボルを制限する C言語にはファイル内 (コンパイル単位) からしかアクセスできない static 関数と、別のファイルからもアクセスできる非static 関数があります。しかし、ライブラリを作成する上では、この2つのスコープだけでは不十分なときがあります。 本記事では GNUの開発環境において、ライブラリの外に公開するシンボルを制限する方法を紹介します。 次のような例を考えてみます。 % cat a.c // foo() は libfoo の主役の関数なので公開したい void foo() { bar(); } % cat b.c // bar() はライブラリの中だけで使われるべきなので本当は公開 // したくない。しかし別のファイルに含まれる foo() から使われ // ているので、非staticにせざるをえない void bar() { } このようなコ