合字(リガチャ) 前回の「日本語フォントの従属欧文を使う」の回で書いたように、従属欧文のTFMを作成するには、文字幅情報以外に、合字 (リガチャ) の情報についても考える必要があります。 以下は「find」という英単語を、Timesフォントでそのまま各文字を単に並べたものと、きちんと文字組みした場合です。 文字を単に並べた場合 きちんと文字組みした場合 このように、英語の組版ではfiという組み合わせが出てきたときには、fとiを単に並べるのではなく、それをくっつけた特別な字形を使って組むという習慣があります。他にも伝統的なドイツ語組版ではchがくっつくとか、言語によっていろいろな習慣があるようです。このようなものを合字 (リガチャ) といいます。 これは、くっついた字の字形がフォント側で用意されていて、それを使うようになっています。例えば、cmr10フォントでは、fiのくっついた字は文字番号