MRとはメディカル・リプレゼンタティブ(Medical Representative)の頭文字をとったもので、医薬品メーカーの医薬情報担当者のことを意味する。日本におけるMRの総数は、製薬協会加盟企業だけでも、約55,000人にのぼり、米国よりも人数が多いといわれている。 それではなぜ、医薬品メーカーはそれほど多くの営業スタッフを持たなければならないのであろうか?それは医療用医薬品が生命に直接関係するという特殊事情からきている。 医薬品の中でも圧倒的なウェイトを占める医療用医薬品は、薬局で誰でも買える一般用医薬品と比べて、効き目が強い分、副作用も強いことがある。ガン細胞を殺す抗ガン剤などの場合は、正常な細胞も傷つけてしまうような副作用の強い製品も多く、また、薬は本来人体にとっては異物であることもあり、一歩使い方を誤れば死に至ることもある。そこで、どの病気にどの位の量をどのように使えば効果