これまでは、どちらかというと他のライブラリへの依存性が少ないシンプルなものを扱ってきました。今回からは、今までに実装した関数等を使わなければ実現できない機能を多く含む<stdlib.h>ヘッダの実装に入ります。 まずはヘッダの記述からです。<stdlib.h>ヘッダでは、いくつかの型やマクロの定義を行う必要があります。そのうち、size_t、wchar_t、およびNULLについては、<stddef.h>ヘッダと同じですので割愛します。また、div_t、ldiv_t、およびlldiv_t型についてはdiv関数の回に、EXIT_SUCCESSおよびEXIT_FAILUREマクロについてはexit関数の回に、RAND_MAXマクロについてはrand関数の回に、それぞれ取り上げます。 というわけで、最後に残ったのはMB_CUR_MAXマクロです。これは、現在のロケールにおける多バイト文字の最大バイ