想い出の歌謡曲と国内・海外のPOPS、そしてJAZZ・クラシックに至るまで、未来へ伝えたい名盤を紹介していきます。 シューベルト:交響曲第9番『ザ・グレート』 ギュンター・ヴァント指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 (1993年5月28日ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー:ステレオ・ライヴ録音) PH06014 シューベルト最後の交響曲となった『ザ・グレート』は、クラシック音楽に興味を持つ以前から思い入れの深かった曲のひとつ。第1楽章、冒頭のホルンが奏でるイントロを聴いただけで、遙かなるバイエルンの森の情景が思い浮び、なんともいえない懐かしい気分になる。見知らぬ秘境を探検するようなワクワク感とでも言おうか、子供心に帰って、悠久の大自然と一緒に呼吸するような喜びがここにある。 そして、第2楽章の3分30秒過ぎに現われる哀愁のメロディが、まさに絶品。こういう音楽が聴けるのなら、生