不思議なことに、男女雇用機会均等法が全面施行されてから、女性だけをターゲットにしたサービスや商品がどんどん増えている感じがする。ビジネス街のランチタイムの「レディースセット」、JRや地下鉄、私鉄の「女性専用車両」、ディナータイムの「お一人様コース」などなど。不思議なのは、これらのサービスや商品は、いずれも女性に対してしか提供できない種類のモノではないと思われるところだ。 ただし、筆者はこうした女性限定サービスに腹を立てているわけではない。女性への依怙贔屓には大賛成だ。そんな依怙贔屓型新商品がスイスの筆記具の老舗「カランダッシュ社」からも登場してきている。 カランダッシュ社は、1924年にスイスのジュネーブで設立された。現在では、グローバルな筆記具メーカーだ。シャープペンシルをはじめ、ボールペンなどにも多くの傑作を世に送り出している。中でも、ゴールド製品やシルバー製品の加工技術には定評があり