デジタル一眼レフカメラを語る際、必ず出てくる言葉が「画質」と「画素数」だ。数年前までのデジタルカメラの黎明期には、画素数が増えると画質は必ず向上していた。だから、モデルチェンジのたびに画素数がアップし、私たちはそれを歓迎したものだ。 だが、デジタル一眼レフカメラが成熟した現在、単純に画素数が増えて画質(解像感)がよくなればよいのだろうか? 画質のよしあしだけで、カメラのデキを決めてよいのだろうか? 画素数の増加は、そのまま解像力の向上にはつながらない いよいよ今月下旬の販売開始が迫ってきた、キヤノンのフルサイズデジタル一眼レフ「EOS 5D MarkII」。画素数を従来機の1280万画素から2110万画素に高めており、その画質に注目が集まっている(画像クリックで拡大) 改めて、デジタルカメラの画質について考えてみたい。画素数が増えると画質がよくなるというのには、実は2つの側面があると思う。