「土地改良に何の恨みがあるのか」。元自民党幹事長で全国土地改良事業団体連合会の野中広務会長は11日、山梨県昭和町であった故金丸信・元同党副総裁をしのぶ出版記念パーティーで講演し、鳩山政権が新年度予算案の土地改良事業費を約2千億円に半減させたことに怒りをぶつけた。 野中氏は昨年12月、国会内の民主党幹事長室に足を運んで「陳情」したが、小沢一郎幹事長には会えず、予算の復活要望もかなわなかった。矛先は政権だけにとどまらず、古巣の自民党にも。「通常国会では総裁も政調会長もこの重要な土地改良予算の案件を質問してくれなかった。なんて情けない野党になったのか」と不満をぶつけた。