【内田雅也の広角追球】11日にあった阪神監督・金本知憲の辞任発表は実際は解任だったと別稿で書いた。10日の本拠地最終戦(対DeNA・甲子園)終了後、球団社長・揚塩健治が金本を呼び、辞任を迫ったのだった。 【写真】金本監督に辞任を迫った球団社長・揚塩健治氏 金本が辞任勧告を受けいれた10日深夜、宮崎で球団副社長兼本部長・揚塩健治、副本部長・嶌村聡は宮崎にいた。金本続投を前提にした組閣作業で、フェニックスリーグ参戦中の2軍コーチ陣に新しいポストを伝えていたからである。金本退任の連絡を受けた驚きは相当だった。 2人の球団役員が監督続投で動いている最中、トップの社長が監督解任を告げるという異例の図式である。谷本や嶌村を「まるでピエロ」と言う関係者もいた。むろん、2人は驚くだけでなく、怒りも感じたのは言うまでもない。「なぜ、言ってくれなかったのか」である。 ただし、谷本も揚塩の「立場はよく理解してお