埼玉県警は21日、道交法違反(速度超過)の疑いで同県上尾市平塚の会社員、小松弘幸容疑者(34)を逮捕した。県警によると、移動式自動速度違反取り締まり装置を使って逮捕につながった全国初のケース。小松容疑者は「上申書を出せば違反逃れができる」というインターネット上の虚偽情報を信じ、出頭要請を拒んでいた。 逮捕容疑は4月5日未明、同県蓮田市の制限速度40キロの県道で、時速78キロを出して乗用車を運転したとしている。「トイレに行きたかった」と容疑を認めている。 県警は4月下旬以降、任意の取り調べのために複数回出頭を求めたが、小松容疑者は「車を第三者に貸しており名前は明かせない。警察の要請には応じない」との上申書を送り、拒否していた。こうした文書を警察に送れば違反逃れができるとの情報がネット上に出回っており、県警交通指導課は「デマなのでまねをしないで」と呼び掛けている。