約37年の営業を終え、シャッターを下ろすそごう徳島店=徳島市寺島本町西1で2020年8月31日午後7時35分、松山文音撮影 百貨店の衰退が一段と鮮明になっている。各地で閉店が相次ぎ、セブン&アイ・ホールディングスは傘下のそごう・西武を売却する方針を固めた。投資ファンドなどが売却先に浮上するが、長らく「お荷物」となっていた事業だけにそのままの業態で続く保証はない。文化や流行の発信地として一時代を築いた百貨店。このまま日本から姿を消してしまうのか。 百貨店ならではの価値 百貨店は19世紀半ばに欧州で発祥した。産業革命で大量生産されるようになったモノを大衆に定価で大量販売する手法は、近代流通の礎となって世界に広がった。日本では明治37(1904)年設立の「三越呉服店」がルーツと言われる。 高度経済成長期にスーパーマーケットが市場を席巻し、70年代からはコンビニエンスストアが全国に進出した。90年
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