■パナソニックの正体5 傷害事件なのに被害者を処分 (週刊金曜日729号 2008年11月28日号より) 業績最優先のリストラでベテラン社員を失った組織にイジメがはびこる。 上司としての資質を持たないものが部下をもったとき、頼りにするのは強権発動しかない。 従業員の側に立つことのない労働組合も告発者の見殺しで会社に応える。 (記者 安田 浩一) 「なぜ、あのような不可解な結果となってしまったのか」 パナソニック社内で起きた傷害事件をめぐり、同社社員の間で疑問の声が広まっている。 パワハラ傷害事件に京都地裁が「無罪」判決 10月30日、京都地裁(佐藤洋幸裁判官)は部下に暴行を働いたとして傷害罪に問われたパナソニックの社員に、無罪の判決を言い渡した。 起訴状によると、被告のK(54歳。当時、松下電器半導体事業部門)は部下の社員に対し、腕を強くつかんで引っ張り上げるなどの暴行を加え、打撲など約一