カンボジア政府が、国内のインターネットでのやりとりを統制できるシステムの来年2月までの導入を決め、波紋が広がっている。中国のネット検閲に近い仕組み。フン・セン首相の強権支配の下、表現の自由が脅かされかねないとして人権団体が批判している。 導入が決まったのは「国家インターネット・ゲートウエー(NIG)」と名付けられたシステム。フン・セン氏が今年2月、関連の政令に署名した。 地元メディアによると、政府が指名した通信会社などが運営。プロバイダー(接続業者)はNIGへの接続が義務付けられ、ネット情報は全てNIGを通過し、秩序や安全に悪影響を及ぼす恐れがあるとの名目で遮断が可能とされる。