11日午前7時45分ごろ、神戸市北区南五葉2丁目の団地敷地内で、団地に住む無職平義則さん(76)が血を流して倒れているのを住民が見つけ、110番通報した。平さんは背中などを複数回刺されており、間もなく死亡した。兵庫県警は同じ棟に住む無職の男(35)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、容疑を殺人に切り替えて調べる。 神戸北署によると、目撃者の話をもとに団地5階の男の自宅に入ったところ、男が返り血を浴びており、「わしがやった」と認めたため逮捕したという。そばに凶器とみられる刃渡り約18センチの包丁があった。逮捕後は「知らない。わからない」と否認しているという。平さんは男と同じ棟の1階に住んでいるが顔見知りかどうかは不明という。 同署によると、男は薬物中毒の後遺症で入院しており、数日前に外泊を許可されて一時帰宅していた。今後、刑事責任能力の有無も調べる。 平さんの長女は「父は散歩が日課だった。容