京都市中京区のカレー専門店が、食材や調理法などをイスラム法に従う「ハラール」に対応した日本風カレーの提供を始める。メニュー化に協力した京都ハラールネットワーク協会(同区)によると、府内でハラールカレーを出す現地仕様の店はあるが、ムスリム(イスラム教徒)から「日本のカレーライスを食せる店が少ない」との声が上がっていた。日本風を掲げるカレー専門店がこの思いに応えた。 「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県)がハラール対応店を東京都内に出すなど先駆例はあるが、府内では珍しい試みという。 中京区三条通西大路西入ルのカレー専門店「赤田屋」。同店のカレーは3日間煮込んでとろりとさせた甘辛いルウが特長。ハラールカレーの食材は牛肉とし、協会を通じて、ムスリムが忌避する豚肉やアルコール由来の成分が入っていないルウや、ハラールに則り適正に処理された牛肉を入手した。 一度でも豚肉を触った調理器具