大洗町にある東北大金属材料研究所(金研)の原子力施設の排気筒が十三日の強風により倒壊した問題で、県と町は、原子力安全協定に基づく施設側からの報告が約二十分遅れていたことを明らかにした。新型コロナウイルスの感染防止対策で、施設側が出勤者を減らしており、準備に時間がかかったという。 この施設は、金研の付属機関「量子エネルギー材料科学国際研究センター」の研究棟と呼ばれる建物で、排気筒は縦横約一・三メートル、高さ約五メートルの鉄鋼製。放射性物質を扱う室内の空気をフィルターでこして排出する通り道になっている。