Published 2022/02/18 21:12 (JST) Updated 2022/02/18 21:29 (JST) 熊本市の慈恵病院が導入した事実上の「内密出産制度」で、利用を望む10代女性が出産した子どもの処遇や戸籍の取り扱いに関し、市と病院は18日、協議の結果、出生届を出さず、熊本市の区長による職権で戸籍記載の手続きに入ることで一致した。取材に応じた大西一史市長は「内密出産の母子をどのように守るのか、スタート台に立てた」と話した。 病院側は協議で、職権による戸籍作成に必要な出生日や出生地の情報を市に提供した。市は今後、熊本地方法務局と具体的な手続きに入る。子どもの養育の在り方や女性の出自情報の管理方法といった、今後議論するべき課題も共有した。